QUANTUMのリヤサスのオーバーホールをスクーデリアオクムラさんに依頼して3週間あまり。
「作業が完了した」との連絡があり、料金を振り込むと間もなく手元に届いた。
うひょー!!
同封されていた作業内容シートによると、窒素ガス充填(R3.0/L1.5 kgf/cm →7.0kgf/cm)、そしてオイル漏れの原因とみられるバンプラバーの交換。
前オーナーのkazuさんによれば20年ほど前から使っていたというこのQUANTUM、当時Tryfyinity(盗難に遭った2006年式RoadGride)に乗り始めていた僕も別のRoadGride仲間から「QUANTUMの乗り味はホント最高だぞ〜」と聞いてましたが、15万円ぐらいと聞いた20代の若僧には到底手が届かない逸品でした。
そして今では廃盤となって入手困難となったこのサスペンション、せっかく手元に来てくれたのだから多少手を掛けてでも大切に維持していこう!
というわけで、早速取り付けていきます。
それにしても、流石はオールアルミ製シェルだけあって純正サスより明らかに軽い。
高まる期待と共に跨ってエンジンON!
僕のテストコースである保土ヶ谷バイパスへ繰り出して、そのまま首都高湾岸線の大黒パーキングを目指します。
このコースの前半は緩やかなアップダウンとコーナー、そして後半は高架橋が続くのですが、明らかに今までとは違う乗り心地に本当に驚きました。純正サスは初期入力もガタガタと広う割にエアーが足りないとすぐ底付きするのに、QUANTUMは完全に真逆。
今までは高架橋の小さな継ぎ目を通る度に「ガタン!」と衝撃があったので、継ぎ目を目視確認する度に1〜2秒後の衝撃に体が備える癖があるのですが、QUANTUMはほぼ衝撃がなくて「……??」と軽く混乱してしまう事に。大きな段差の継ぎ目に飛び込んだ時にようやく「ストッ」とジェントルな感触があり、やはり只者ではない事を実感したのでした。
このように初期入力は低圧ガスと低フリクション構造のため非常にしなやかですが、攻め込んでも全く底付きすることなくググッと踏ん張ってくれます。ゆる〜く流しても振り回しても、どちらか一方のシーンを犠牲にすることなく性能を高次元で両立してくれるので、これだけ極上の変化をもたらしてくれたQUANTUMはわざわざオーバーホールした甲斐があったというもの。
ツアラーブレースやリヤスタビライザーと合わせて、足回りはこれで完成かな。
次はいよいよエンジンに手を入れていきたいところです。