さぁ、続いてリヤブレーキのパッドもローテーションしちゃうぜ!

こちらはフロントと違ってブレーキ鳴きは発生していませんが、やはり片押しキャリパーという構造ゆえに左右のパッド残量の違いや減り方のクセが気になるもの。キャリパーのオーバーホールまではいかないものの、パッド左右をローテーションしてスッキリしたいと思います。

まずはブレーキパッドピンを緩めます。

この2本のパッドピンを抜いてしまえば、キャリパーを装着したままパッドを外せるのが嬉しいところ。ラクショーラクショー!と意気込んでヘックスレンチを回しましたが…固着してるのかなかなか緩まないでやんの。くっそーパッドピンのくせに生意気だぞー!と強い力を掛けたところ…

メリョッ

あぁぁぁぁぁあああ!!!

ナメてしまいました…

しかもこのミスは前回もやらかしていて、結局はパッドを外せなくなったキャリパーごと棄てる羽目になったのでした。実は今着いてるのはヤフオクで入手したトリッカー純正キャリパーですが、またもや棄てるだなんていよいよ自然保護団体グリーンピースに目をつけられて「守りたい、青い地球とブレーキキャリパー」とかプラカード掲げてセローの前でデモ行進されたくありません。

パッドピンを緩めるために使ったL型ヘックスレンチは、強い力を掛けると6角穴の中心軸に対し角度がつく欠点があります。そして6箇所に均等に力が掛からなくなり、やがて6角穴の内壁を破壊してしまいます。

このままではレンチが空回りしてパッドピンを外せないので、変形した6角穴を棒ヤスリでゴシゴシ削って再生しつつ、綺麗に拡大します。この作業が地味な割に手間が掛かるのなんのって…

そんなこんなでワンサイズ大きな6角穴を綺麗に作れたので、パッドピンの固着箇所にCRC5-56をたっぷり浸透させ、1サイズ大きなインチ規格のL型ヘックスレンチで祈るように回すと…ようやく外れました。ヒャッハー!

そして外したパッドをパーツクリーナーで洗浄し、カドをヤスリで削ってから鳴き止めグリスを裏面にしっかり塗ります。そしてグリスをたっぷり塗った新しいパッドピンを使ってキャリパーに装着。

次にパッドピンを外すときは、こんな感じで力を掛けても斜めにならないTハンドルにします…(自戒)

最後に樹脂製のキャリパーガードを着けて終わり。元々のセロー純正品はYAMAHAロゴが刻印された白いタイプでしたが、ブラック化カスタムの一環で社外品に換えています。中華製ですが高機能部品じゃないので大丈夫なはず…というか、こんなマニアックな部品のパチもんまであるのが驚きです。ああ黄河文明恐ろしや(笑)。

というわけで前後ブレーキを軽くメンテし終えたセローちゃん。しか〜し、メンテだけに終わらせたくないのが僕の悪いクセなのです。「もっと変化を…そう、この15年落ちの古いキャブにもう一度惚れ直しちゃうようなインパクトが欲しい!」

そしてカスタムの泥沼へ…(続く)