無事にハイカムも組めたので、エンジンチューンのシリーズもいよいよラストスパート!

早速カムカバーを取り付けました。

ちなみに以前リンクルブラックにDIY塗装したものを、今回は凸部をサンドペーパーで削ってシルバー色とのツートンにイメチェンしてみました。まぁ自己満足ですがw

続いてエンジンの爆発力をアップさせるため、バッテリーのマイナス端子側への還流経路を強化します。セルモーターのブラシ交換の回でもちょこっと書きましたが、要はアーシングです。

数あるオートバイの中でもセロー250はアーシングチューンが効くらしく、社外品の専用アーシングケーブルもいくつか存在します。Akitoは3.0sqのAVS電線と丸型端子が格安で入手できたため、ピッタリの長さに加工して自作することにします。

電線をニッパーでピッタリの長さにぶった斬り、圧着ペンチでかしめるだけ。こんな感じで適切な長さのアーシングケーブルを3本作ります。

まずは1本目の片方の端子をバッテリーのマイナス端子に繋いで…

もう片方はエンジンヘッドのカムカバー取付ボルトに共締め。2本目の片方もここに共締めして…

もう片方はインテークマニホールドの取付ボルトに共締め。最後の3本目の片方もここに共締めして…

もう片方はイグニッションコイルの取付ボルトへ共締め。以上の3箇所でマイナス電流をバッテリーに直接還流させるとトルクアップを体感できるという噂です(←噂かよ)

お次はバルブクリアランス調整。

以前から打音がカタカタうるさかったし、今回ハイカムに換えたのでしっかり適正値に調整します。タペットカバーを開けるスパナは近所の中古工具屋で10円で入手www

まずはピストンが上死点位置(カム山がバルブに当たっていない状態)にあることを確認し、タペットカバーを開けます。

タペットカバーを開けたら、シックネスゲージ(クリアランス測定用)とバルブ調整ツール(ヤマハ純正:90890-03133)、10mmスパナで以下の標準クリアランス値になるよう調整します。

バルブクリアランス(冷間時)

・吸気側:0.05~0.10mm

・排気側:0.10~0.15mm

このクリアランスに調整すればエンジン始動直後は比較的静かなのですが、エンジンが暖まると熱膨張でクリアランスが広がるため、カタカタというやかましいバルブ打音が気になってきます。これはカム山の高いハイカムを入れてる影響もあるのですが、かといってバルブクリアランスを詰め過ぎると圧縮漏れを起こしたりするのが難しいところ。

毎朝5時起きで試走を繰り返した結果、このハイカムでは吸気側・排気側ともに標準値より0.02mmほど小さいクリアランス値にするのがベストという結論になりました。

また、キャブレターのセッティングも試走を繰り返した結果、ノーマルに対し以下のセッティングに落ち着きました。

・PJ:34番 →35番(POSH製)

・PS:2回転戻し(ノーマル)

・JN:3段目(ノーマル)

・MJ:135番(ノーマル)

こう見ると意外とノーマルから変わってないですが、吸排気系がノーマルのままなのでこんなもんでしょうか。ボコつきもギクシャク感も無く、下から上まで豊かなトルクがスムーズに繋がってとてもパワフルで楽しい!

というわけで、次回はチューンドエンジン仕様のセロー250の詳しいインプレッションをお届けします。

(ようやくここまで来たw)