オプティマム製シリンダーヘッド①

デイトナ のビッグボアキット(71.8cc)でトルクもりもりの我がジョルノちゃん。シリンダーボア径はΦ39mm → Φ47mmに拡大されたのですが、シリンダーヘッドはノーマルをそのまま使用する形となっています。

ボアアップによってシリンダー容積は増えたけど燃焼室の容積は変わらないので、結果的に圧縮比もアップして低回転からトルクがしっかり出ています。

しかーし、シリンダーヘッド側のシリンダーとの合わせ面外径はΦ39mmなので、爆発する時はΦ47mmのピストン上面のうちΦ39mmの面積しか爆風が当たってないんじゃないのか?もしそうなら、ノーマルの49ccをハイコンプにしたのと大して変わらないか、むしろボア径UPによるピストンリングの摺動抵抗UPが足を引っ張っている可能性も…という素朴な疑問が湧いてきたのです。

というわけで、ビッグボア径に合わせた燃焼室径のシリンダーヘッドを探していたところ、ヤフオクでこんなものをGET!

オプティマム製シリンダーヘッド(Φ48mm)

このデッドストックの新品未使用品を¥3,000で落札!Φ47mmのシリンダーに対して少し大きいけど、現状の差に比べたら大したことはないでしょう。ちなみに製造はスクーターチューンで定評のあるNCY(台湾)だそうな。

早速外観チェックです。

クーリングフィンの形状は意外にもノーマルとほぼ同じ。ですが、スパークプラグホールが車体後方側に更に傾斜しています。

続いて燃焼室側。

ノーマルヘッドは煤で黒ずんでいて判りにくいですが、当然ながら燃焼室径はノーマルΦ39mmに対しΦ47mmとなっていました。一方でプラグホール周辺の掘り込みがノーマルより多く、明らかに容積が多く見えるので圧縮比が落ちる予感がします。一応チューニングパーツなのに何故だ?

一抹の不安がよぎりつつ、エンジンに組み付けていきます。スパークプラグの位置が10mmほど後ろ側に移るため、シュラウドをカットアウトするのを忘れずに。

そして、いよいよキックでエンジンスタート!

「ブロロローン!!」

キックに対して少しの抵抗感もなく、すんなり掛かってしまいました。スムーズというよりスッカスカな印象といったところでしょうか。

いざ走り出すと、スムーズではあるけどトルクが足りない。ノーマルの50ccの時とあまり変わらない乗り味で、以前のように変則域までトルクでスピードを乗せられない。こりゃ明らかに圧縮比が足りない感じです。

仕方ないからノーマルヘッドに戻すか、それともまたチューニングヘッドを探すか…でもせっかく入手したオプティマムのヘッドももったいないしなぁ…

よし、面研すっか!

(つづく)