このブログ記事では何度か触れていた、iPhoneのLightning端子に直挿しするタイプのイヤホン。
今ではすっかりBluetooth全盛のイヤホン界。ワイヤレスの開放感と気軽さはやみつきになりますが、どうしても音質や遅延、充電の手間という面では直挿しタイプには敵わないというのがAkitoの考えです。
というわけで、以前からLightning直挿しタイプが欲しいな欲しいな〜と喉から手が出まくっていたのですが、ついに先日Lightningヘッドホンを格安で入手することができました。


フィリップス Fidelio M2L(オランダ)

これはヨドバシで試聴して音質に衝撃を受けて以来、ずっと欲しかったモデルでした。

まずはその音質について。

今まで中華製のBluetoothイヤホン(SBCコーデック仕様)を使っていたのですが、「値段の割に低音がしっかり出てるな〜」というぐらいの感想で、わかりやすく言えばMD程度の音質でした。
しかし、このM2Lはそれを遥かに上回る低音はもちろんのこと、デジタルの恩恵で音の解像度がとにかく桁違いに高い。今まで聴こえなかった空気感まで伝わってきて、目を閉じるとそこにいないはずの歌い手が目の前に立っているようでゾクゾクします。それもそのはず、一応これは24bit/48kHz のハイレゾ対応。

デザインについては、正直あまり好きではないのが悩みどころです。せっかくのアルミ削り出しのフレームなのに全身真っ黒。素材感の演出がないためプラスチックに見えて華が無いです。そしてLightning直挿しという特殊なタイプなのにBluetoothモデルであるM2BTとなぜか共通のボディなのですが、そこはサテンクロームのアクセントを入れたりイヤーパッドをダークブラウンにしたりして差別化すれば良かった気がします。

着け心地は3時間のリスニングでも快適。耳たぶにイヤーパッドが乗るオンイヤータイプですが、モッチモチの低反発タイプなのでメガネを着けていても全く痛くありません。ただし構造上蒸れやすいので、1年のうち半分ぐらいしか使えない予感がします。質感の高い本革ヘッドバンドは頭頂部にやさしく着地し、側圧がやや強めのイヤーパッドと共に3点で頭をしっかりホールドします。

使い心地についてですが、右ハウジングの外側にボリューム調整と選曲のできるコントローラーが付いていて便利です。これはデジタルであるLightningケーブルをハウジング内でアナログ変換しているため、コントローラーをケーブルの中間にレイアウトできなかったという事情も垣間見えます。通話用マイクが内蔵されなかったのは、右ハウジングへのレイアウトでは充分に声を拾えなかったからでは無いかと思いますが、着信があったらiPhoneを取り出して本体のマイクに喋り掛けないといけないので不便かも。まぁほとんど電話なんて来ないけどな(涙)
ちなみに折り畳み機構付き。左右ハウジングを90度回転させて付属のポーチに入れます。

というわけで、今回6年ぶりぐらいに通勤用ヘッドホンを導入してみました。進化してるなぁという事と、国産ブランドも頑張って欲しいというのが感想でしょうか。

春先までは通勤しながらこれで音楽や動画を楽しみたいと思います。