キングツアーパックGL1500純正リヤスポを装着するにあたって、どうしても解決せねばならない事がありました。それは、リヤスポ後端が後方まで大きく張り出しているため、アンテナと干渉してしまうという問題・・・

GL1500リヤスポは個性的で魅力的だけど、アンテナ干渉の問題が解決できない限り装着はできません。
アンテナベースを専用形状のスペーサーで後方にオフセットできれば解決するけど、あの自由曲面のアンテナベースに合わせたスペーサーなんて到底作れそうにない。これはもう諦めるしかないのか・・・

考えるに考えた末、ある日ウルトラ乗りの友人・岡っちに相談してみました。すると・・・

「おお~スペーサーか、まかしとき!オフセット量は15mm位でええの?」

なんと、岡っちに作ってもらえることになりました!
学生時代は一緒にドラッグスターで自作ツアラーカスタム路線を大爆走してきた岡っち。自作パーツ王のこの男ならやってくれる!素晴らしいものを作ってくれるに違いない!

ここからは岡っちによるワンオフアンテナ台座スペーサー・製作レポです。どうぞじっくりとご覧アレ。


5000系t=15アルミをスライドマルノコで切断します。


切断中・・・


切れた!


同じものを2つ作ります。


穴を開けるためにポンチでセンターを出します。


27Φのチップホールソーを使用します。


ボール盤に装着します。


強力な反力がかかるためシャコ万力で加工物を固定。


潤滑オイルをたんまりかけながら切削~♪


今回の加工では貫通させてはいけないので途中で止めます。


中身を掘らないと穴が開かないので、ボール盤にエンドミルを・加工物をクロスバイスに固定。


少しずらして止めては上からゴリゴリと削ります。


フライス盤がないのでこういう強引な使い方をします。


綺麗に掘り抜かれたので、リューターの先と研磨ゴムを使ってツルツルにします。


万力に固定してアンテナ台座の形に沿うように整形します。


大きく削らないといけない所はジクソーに金属用歯を付けて切り落とします。


だんだん形になってきました。


断面を平らな曲線にする為、グラインダーに研磨ディスクを付け、万力で固定しながら研磨していきます。


上下のネジ穴を開けてタップでネジを切れば完成。
後はバフがけをして鏡のように研磨します。

以上です。いかがでしたか、彼の手先の器用さは趣味の領域を超えています・・・
卓上旋盤を購入するのも、もはや時間の問題かと思われます(笑)

彼の力添えによって実現した、GL1500リヤスポ装着!

このスピード感のある独特なルックスは、僕と彼との合作です。



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