久々に仕事を定時で切り上げた昨日の夜。
自宅に早く着いたので、たまにはディナーでも作るか!と思い、冷蔵庫の中の食材の残骸たちと話し合って超EASYな親子丼に決定。


フライパンに注がれた調味料(醤油、砂糖、酒、みりん、だしのアッセンブリー)にジョキジョキ斬った玉ねぎをNON-STOP MIXし地獄の業火で2分煮る。そして鳥肉を好き放題ボチャンボチャンと投入して…


「あ、ここで味見してみよう」


と、何を思ったのか僕はまだ生の鳥肉が浮く調味料をぺろりとテイスティングしてしまった。


「う〜ん、マンダム♪」


よし、いい味だ…来年から定食屋だな。


……。


………。


…………‼︎‼︎


生肉浮いてる汁飲んじゃったよ‼︎‼︎


「ブバッッッ‼︎‼︎」


そうです、生の鳥肉は知る人ぞ知る大変危険な劇物。カンピロバクターなどの細菌性胃腸炎(食中毒)で亡くなる人も珍しくなく、僕も8年前の夏に居酒屋で出された半生の焼き鳥を2口パクっと食べた2日後から病院のベッドで栄養食を食べる日々が待ってましたから。


あぁどうしよう、スプーン一杯とはいえ今ごろ胃の中でロイヤルストレートフラッシュだよ。親子丼の神様たすけて心を入れ替える〜。もし俺が死んだら借金はないけどTSUTAYAにDVDだけ返しといて、あとPCのHDDは決して中身を見ずに爆破してくれ。


とか思いながら10分後にはムシャムシャ親子丼食べてました。
大丈夫大丈夫、人間そんなにヤワじゃない。一度入院してかえって免疫力がついてるだろ多分。


数時間後…


「えー、現場から中継です。
本日深夜未明、ここ閑静な住宅街で男が自宅のトイレに篭城したまま間もなく2時間が経とうとしています。男は消え入る声で胃腸薬を要求している模様です」


助けて…今度こそ心を入れ替える…