以前からガソリンのオーバーフローやエンジン始動困難に悩まされていたセローちゃんですが、キャブレターのフロートバルブを交換し、錆カスを除去してからはすこぶる快調になりました。

手を真っ黒にしながら修理したのは久々でしたが、修理を終えて工具を片付けて、夕暮れの中ヘルメットを被ってテスト走行に走り出した瞬間、全身の五感で変化を体感するあの瞬間は…いや~やめられない止まらないかっぱえびせんですわ。作業を終えて疲れ果てていても、あの瞬間全ての苦労が吹っ飛んでしまって、またやりたいな~と実感するわけです。いわば山登りみたいなもんですね。

とゆーワケで、この勢いで他の部分も軽くメンテナンスしてしまいましょう。

まずはクラッチワイヤー、スロットルワイヤーへの注油。どうやらワイヤーインジェクターとグリススプレーを使うのが一般的のようですが、あれはグリスが隙間からはみ出まくって奥まで浸透している実感がないので、僕はオイルを長時間かけて一滴づつ注油していきます。これを反対側から漏れてくるまで続けるので半日近く掛かりますが、スリーブ内の摩擦が低減して操作がこの上ないほど滑らかになります。

お次はフロントブレーキパッドの左右ローテーション。以前からギュリギュリギュリ~!!とガラスを爪で引っ掻いたような鳴きが発生していたので、今度は逆回転方向からブレーキローターに当ててみよう…とパッドを外すと、鳴き防止用のシムが無い!

というわけで、純正部品のシムを入れてみます。この状態で左右をローテーションして、あのドイヒーな鳴きとはおさらばしてやります。

もちろん、鳴き止め防止用グリスも忘れずにたっぷり塗りますが、はみ出た分はしっかり拭き取ります。ちなみにパッド残量は充分にあったのでそのまま使います。次は赤パッドを試してみようかな。

パッドピンは凹凸をサンドペーパーで磨いて平滑にし、パッド動作時の摩擦抵抗低減のためにモリブデングリスを塗ります。

そんなこんなで組み上げて、テスト走行へGo!

その結果、制動力は少し強くなり、ブレーキ鳴きも見事に消えました。いいねいいねー、俺もセローちゃんも喜んでる(に違いない)。

さぁ、次はリヤのブレーキパッドもローテーション…こっちは鳴いてないけどな!