続きまして、1998年カタログの後半を占めているDS4を見てみましょう。
  ニューカラーの赤白のモデル。カスタム色を強めた色ですが、まだフレームは黒のまま。この色は確か今回限りだったと思いますが、後に2001年式のDSC4で復活することになります。また、タンクサイドにはDSC4と同じ立体エンブレムが採用されていますが、このデザインこそ今日まで続くドラッグスターエンブレムそのものです。基本的なスタイルは現行型と変わらないですが、トリムリング無しのヘッドライト、角型ミラー、プレーンパターンのシートは今では採用されていません。
  ローアングルから広角レンズで狙ったDS4。実際のフロントフォークより角度がついて見え、マンガ等でこういうバイクに跨るワイルドなキャラクターに憧れる若い人には胸キュンでしょう。ここでもモデルさんを跨らせたのは、フロントタイヤからライダーまでの距離を見せることで日本車離れしたスタイルを直感的に感じ取ってもらいたい意図がありそうです。右側はDS4の特長を紹介するお馴染みの内容となっています。黒のボディカラーに立体エンブレムの組み合わせはDSCの同色モデルとほぼ同じテイスト。
  ついにUSヤマハ製の純正オプションパーツが登場!エンジン以外の構造を共有する北米版のV-STAR 650 / V-STAR CLASSIC 650用パーツを逆輸入してY’S GEARの取扱いとしたものですが、流石にそれまでの国内向けの純正オプションとは別次元といえるほどの本格派(値段も)。たとえばソロシートが¥72,000とか免許取りたての若いライダーにはオシッコちびりそうな値段ですが、このバイクの「ホンモノ感」を演出するにはある意味効果的なページかもしれません。一方、前回登場したY’S GEARのオリジナルパーツは早くも姿を消し、幻のレアパーツと化したのでした。
というわけで、’98年はDSC4とUSヤマハの登場というDS史に残る年でした。次は’99年ですが、DS4のカタログが入手できていないのでDSC4のみになります。お楽しみに!