そんなこんなで、クラッチ交換ついでにクランクケースカバーを黒塗装してしまった我がセローちゃん。
ブラックのボディには抜群に合うはずだと思いながらも、早く実際に着けてみたくてたまらない!はやる気持ちを抑えながら、まずは慎重に組み付けてエンジンオイルを入れました。

うむ、えー感じばい。

シリンダーは塗装できなかったけど、カムチェーンカバーやエキパイヒートガードも塗ったことで全体的にダーク(厨二)になって狙い通りです。
そして、肝心のYZ250Fクラッチの繋がり具合を確かめるべく、セローのエンジンを久々に始動。

「あとはスイングアームとホイールを黒くしたいな」

と思いながらクラッチレバーを握…握…?重い!
まぁクラッチスプリングも強化したしな、と思いながらギヤを1速に入れ、激重のクラッチレバーを離して発進…発進…あれ?進まない。

どうやらクラッチ板同士が繋がっていないらしく、アクセルを煽ってもニュートラルと全く変わらず発進してくれません。もしやと思いクラッチワイヤーを見てみると、ピンピンに張ってて遊びが全く無いでやんの。減っていたクラッチフリクションプレートの厚みが交換することで元に戻ったので、ワイヤーの張りを緩める必要があったのです。

「なーんだ、そういう事か!」

というわけで、クラッチワイヤーを限界まで緩めて再発進!…あれ、少しだけ繋がるけどやっぱり駄目だ。平地では珍走団みたいにふかしまくってノロノロ進む程度で、上り坂に差し掛かるとたちまち失速してしまいます。もうこれ以上緩まないクラッチワイヤーは相変わらず張りすぎてて、もうどうしようもない状態。YZ250Fのクラッチ流用、駄目だったか⁉︎

額に嫌な汗が流れる。

せっかく手配した部品や今までの作業を無駄にしたくない…でもクラッチワイヤーの調整ではどうにもならない。他車種のワイヤーを持ってきてもスリーブ内のワイヤーストロークは大して変わらないから駄目か…

「ん?ちょっと待てよ…」

僕はあることを思い出して再びクランクケースカバーを開け、クラッチ調整ナットを限界付近まで回してみました。これで何とかならなかったらお手上げだと思いながらカバーを元通りに閉め、エンジンを掛けてクラッチを繋いでみると…ビンゴ!

これぞ新品クラッチという感じで、スパスパと気持ち良くダイレクトに繋がってくれます。やったぜ、慣らしが終わったら無駄にウイリーでもキメてやるぜ!