キュルキュ…カカカカカッ…
エンジンが掛からん…これは明らかにバッテリー上がりによる電圧不足症状だ。さっきまで順調に走ってたのになんでやねんと思いながら、祈るような気持ちで再びセルボタンを押して何とかエンジンが始動。
何とか掛かったから良かったけど…これはもしやヒートウェアの仕業か!Highモードを使うとセローの発電量では追いつかず、バッテリーの電力まで食い尽くしてしまうのでしょう。気をつけなきゃ。
さて、いよいよ4台連なって出発!
決して大勢ではないものの、複数のバイクを先頭して走るのはどこか誇らしげな気分になります。もちろん周りから見られてるだろうし、どうせならちびっ子達から「バイクってかっけー!」と思われるようジェントルな走りを忘れずに。
そうこうしているうちに、ふと道路右側に「紅葉台はこちら⇨」と描かれた謎の看板を発見。はて、富士山周辺の紅葉を見に来たけどこれはノーマークだったぞ。せっかくだから行ってみるべ。
そして国道から外れ、フラットダートを看板の示す方へ進むと次第に登り坂に。キラキラ輝く紅葉のトンネルを駆け上がりながらミラーを見ると…おっと、大型アメリカンの2台が辛そうだ。気がつけば道幅は狭くなり、急勾配の路面はボコボコだったので無理もありません。回れ右してそそくさと引き返し、ものの数分で本来の目的地に到着。
来たぜ、鳴沢氷穴。
ここは300年ほど噴火した富士山の溶岩が冷え固まり、内部のガスが抜けて形作られた溶岩洞というもの。近くに広がる青木ヶ原樹海も遊歩道を外れると溶岩の穴に落ちると言われていますが、ここはその巨大版といったところでしょう。
同じ穴でも、人を通すために造られたトンネルとは全く違うはず。いったいどんな光景が待ち受けているのか⁉︎
つづく