続きまして、今日は4代目デミオの中身のインプレといってみよう!
  インパネ周り。第一印象としてはとにかく質感が高いです。ダッシュボード本体は流石にパウダースラッシュ等のソフト素材ではなくPP樹脂+革絞パターンですが、パッと見て本物にしか見えなかったので思わず親指でぐいぐい押して確かめてしまったほど。メッシュパターンのテクスチャ入りの横長の加飾パネル、ピアノブラック調のシフトフィニッシャー、そして本アルミに見えるサテンクローム調塗装など「本当に最安グレードか?」とびっくりするほどの高い質感です。デミオは自動車のサイズではBセグメントというコンパクトクラスに分類されますが、この質感は間違いなく2つ上のDセグメントに迫っています。一般的にコンパクトカー、その中でも国産モデルは経済性が最優先されがちなため、質感にコストを掛けない代わりに車体価格を安く抑えたモデルがほとんどですが、このデミオはそれらより1〜2割近く割高な代わりに質感がとにかく高い。それは見た目だけでなく走りを含めた車全体に言えることですが、走りについては後ほど詳しく述べることにします。ただしナビは少々おバカさんで、スマホ地図も出してモニタリングしとかないととんでもない遠回りをさせられる事も。だったらスマホのナビアプリでいいや。

  
メーター&ステアリング周り。メーター類は中央にアナログ速度計、左側にバーグラフ式タコメーターやシフトポジション計、右側に燃費計などのドライブコンピュータというウイング状のレイアウトですが、これはステアリングのデザインと完全に一致しています。ちなみに上級グレードは右側にクルーズコントロールの操作スイッチが追加されるようですが、これは後述する高速チューンの足回りと関係がありそうです。別の言い方をすると、クルコンがオプション設定すらされない他社のいくつかのコンパクトカーは、高速を使ったドライブをほぼ想定していない設計だという事を覚えていても損はないでしょう。

下級グレードの13Cはオプションのナビを選択してもセンターコンソールにナビコマンダーは装備されず、ステアリングスイッチとナビ画面のタッチパネルのみで操作することになりますが、双方とも操作できる機能が絞られているため使い辛い印象でした。ただしステアリング側にミュートスイッチがあるのは素晴らしい。あとは画像が無いですが、センターコンソールのカップホルダーの位置が後ろ過ぎて走行中にジュースを取り出しにくかったのが残念。パーキングブレーキを電動タイプか足踏み式にして無くし、跡地にカップホルダーをレイアウトしたら良かった。コスト上厳しいなら、日産車のようにシフトノブ前方にレイアウトする手も…
 

 フロントドア内側トリム。こちらもリアルな革絞表現ですが、ソフト素材ではなくPP樹脂製。中はぎにシート地に揃えたファブリックが張られているだけでなく、アームレストにもしっかりソフト素材がおごられています(リヤドアのアームレストはPP樹脂製)。
  ラゲッジルーム。国内旅行用のミニスーツケース2個が寝かせた状態でスッポリ収まり、まだまだ余裕があります。バックドアガラスが寝ているので天井ギリギリまでは詰めませんが、大人2〜3人の数日間の旅行では余裕の積載量です。ラゲッジランプもちゃんとあり、コストダウンな印象は皆無。いざとなれば6:4分割シートで大人3人乗車時も超尺物も積めます。

つづく